10月28日は「速記の日」|言葉を“瞬間でつかまえる”技術
こんにちは!毎日更新「今日は何の日コーナー」へようこそ。
本日10月28日は、「速記の日」です。
会議、国会、講演、裁判、議事録――
かけがえのない「その場の言葉」を、
リアルタイムで正確に記録する技術。
かつて速記は「プロフェッショナルの究極の筆記法」と言われ、
一文字も逃さず、話し手の言葉を音のスピードで記録する人たちがいました。
💭 速記は、“言葉を残す力”。
誰かが話した“生きた言葉”は、この技術によって未来へ伝わってきたのです。
今日は、そんな速記の歴史と意義を見つめる日です。
由来と制定の背景
日本に速記が広まった日
10月28日は、日本語速記の生みの親・田鎖綱紀が
初めて「速記法」を発表した日(1882年/明治15年)とされています。
田鎖は、当時アメリカで使われていた速記法に触れ、
日本語に適した形へと発展させました。
その成果は――
📌 1883年 〜 新聞記者が速記を用いて国会演説を即時記事化
📌 1947年〜 国会会議録に速記が正式採用
速記は、日本の政治・報道・記録文化を支える大きな礎となりました。
現状と取り組み
速記者は減少している
音声録音やAI文字起こしの普及により、
速記者の数は年々減少しています。
しかし、
- 雑音が多い環境
- 専門用語が多い議論
- 話者が複数かつ早口
などでは、AIでは正確な文字起こしが難しい。
そのため 国会・地方議会・裁判所などでは、
今でも速記者が “最終精度の担い手” であり続けています。
新時代の役割へ
近年は速記の技術を応用した
- 字幕表示(UDトーク等)
- リアルタイム議事録
- カンファレンス記録
など 「聞こえにくさのバリアをなくす」分野でも注目。
速記は今、“情報をすべての人に届ける技術”へと進化しています。
豆知識・“へぇ〜”ポイント
① 速記は“書く”ではなく“記号で描く”
速記文字は漢字ではなく、
発音・意味をシンボル化した記号で書き取ります。
→ だから話すスピードに追いつける。
② 日本語速記は「世界最速クラス」
日本語は音節構造が安定しているため、
速記との相性が良い言語とされています。
③ 速記者は「呼吸とリズム」で聞いている
ただ耳で聞くだけではなく、
抑揚・息づかい・話者の癖まで把握して記録する高度技術。
④ 国会の議事録は「ほぼ速記がベース」
後から録音で補正することはあっても、
一次記録は速記者の手で作られています。
まとめ ― 言葉は“記録”されてこそ伝わる
10月28日「速記の日」は、
その場に生まれた言葉を 未来へ届ける技術に敬意を払う日です。
速記は、
話す人の想いを「そのままの温度」で残す仕事。
AI時代になっても、
感情・意図・間合いを汲み取るのは、
人間の耳と手、そして心です。
💭 ひとことで言うと:
速記は、言葉を未来へ運ぶ“生きた記録”。
今日、もし誰かの言葉が心に残ったなら、
その瞬間もまた、速記と同じように大切な記録です。


