9月12日【マラソンの日】なぜマラソンは42.195km?今日は“走る伝説”が始まった日

こんにちは!毎日更新「今日は何の日コーナー」へようこそ。
本日9月12日は、「マラソンの日」です。
「走るのはちょっと苦手…」という方も、今日だけはマラソンにまつわるエピソードをちょっとのぞいてみませんか?
なぜ42.195kmという中途半端な距離なのか?
マラソンの語源って?
そもそも、誰が最初にそんな長距離を走ったのか?
実はマラソンの起源には、**戦場で国の命運を握った“たった一人の兵士の走り”**があったんです。
この記事では、そんな「マラソンという言葉が生まれた瞬間」から、現代日本のランニング文化まで、奥深いストーリーをご紹介します!
走るのが得意な人も、苦手な人も──今日はぜひ、“走る意味”をちょっとだけ感じてみてください。
歴史の背景(由来)
- 古代ギリシャ紀元前490〜450年ごろ、ペルシャ軍がアテネを襲った「マラトンの戦い」で、アテネ軍は勝利。兵士のフェイディピデスが勝利を伝えるため、マラトンからアテネまで約40kmを走りきって「我、勝てり」と告げ、そのまま絶命したとされています。
- これにちなみ1896年の第1回近代オリンピック(アテネ)では、マラトンからアテネ競技場までの約40kmを走る「マラソン競走」が追加され、競技としての歴史がスタートしました。
知ればもっと面白くなる!マラソンの豆知識
1. そもそも「マラソン」って何語?どこから来た?
「マラソン」という言葉は、**古代ギリシャの地名「マラトン(Marathon)」**が語源です。
紀元前490年、マラトンの戦いでアテネ軍がペルシャ軍を破り、その勝利を伝えるために兵士フェイディピデスがマラトンからアテネまで走ったという伝説が由来です。
つまり、「マラソン」は場所の名前が“競技の名前”になった世界でも珍しいスポーツの一つなんです。
2. 42.195kmの「195」ってなに?中途半端すぎない?
最初のオリンピック(1896年)では、マラトンからアテネまでの約40kmがマラソンの標準距離でした。
ところが、1908年ロンドン大会で王妃が「スタートはバッキンガム宮殿の庭から見たい」と希望したことで、スタート地点が移動し、距離が“42.195km”に!
その後、1921年にこの“たまたまの距離”が公式記録とされ、現在のマラソンの基準になったのです。
つまり、「王妃のひとこと」が世界のスタンダードを作っちゃったんですね(笑)
3. 日本で最初のマラソン大会は“めっちゃ地味”だった!?
日本で初めてのマラソン大会は1911年(明治44年)、「金栗四三選手」が参加した予選会。
距離はなんと約19マイル(30.6km)。
オリンピックに出るために走ったこのレースが、日本マラソン史の始まりです。
金栗四三は1912年のストックホルム五輪に出場しましたが、途中棄権(脱水症状)…。
その“完走できなかった”レースが、後の日本のマラソン文化を切り開く原点になりました。
4. 世界記録はどれくらい速い?
2023年時点の男子世界記録は、エリウド・キプチョゲ選手の2時間01分09秒(ベルリン)!
1kmあたりのペースはなんと2分52秒。これは50m走を毎回8秒で84本連続走ってる計算になります…😱
人間の限界、ここまで来てます。
5. フルマラソンに参加するには、どのくらい準備が必要?
一般的に、マラソン初心者がフルマラソンを完走するには、
- 3〜6ヶ月の準備期間
- 週3回以上の練習
- 10〜15km程度の距離に慣れてからの挑戦
が理想的とされています。
「ちょっと挑戦してみようかな…」という方は、まずは5kmからのファンランや10km大会がおすすめ!
「マラソン」は距離だけじゃなく、“物語”が長い!
- マラソンの名前の由来はギリシャの地名
- 距離が42.195kmなのは王妃の一言から
- 日本マラソンの始まりは、金栗四三の苦いスタート
- 世界記録は「速すぎて、もはや異次元」
- 初心者も少しずつ始めれば、42.195kmは夢じゃない!

マラソンの今と日本での歩み:フェイディピデスの“全力ダッシュ”がつないだ、現代のラン文化
日本マラソンの原点は、明治時代にあり!
- 日本にマラソンが紹介されたのは明治末期(1909年頃)。
- 本格的な大会として記録に残るのは1911年(明治44年)、「金栗四三」が参加した予選会。
- 金栗選手は翌年の1912年ストックホルム五輪に出場し、日本初のマラソンランナーに。
💡ちなみに彼の記録は途中棄権だったものの、のちに「日本マラソンの父」と呼ばれる存在に。
※NHK大河ドラマ『いだてん』でも描かれましたね!
戦後、マラソンが“国民的競技”へと進化
- 1947年に「福岡国際マラソン」がスタートし、マラソン文化が日本中に広がります。
- 1964年の東京オリンピックでは円谷幸吉選手が銅メダルを獲得し、日本の長距離走が世界に認められる大きな一歩に。
- 1991年には「びわ湖毎日マラソン」もスタートし、国際レースの舞台として注目を集めます。
そして現代──マラソンは“市民スポーツ”へ!
- 2007年にスタートした東京マラソンが、その流れを決定づけました。
- 「世界6大マラソン(ワールドマラソンメジャーズ)」に唯一のアジア代表として選出。
- 今や参加者は毎年3万人超、抽選倍率は10倍以上という人気ぶり!
📸仮装ランナー、企業ブース、沿道の応援…スポーツイベントを超えた「祭り」として、日本中が盛り上がる一大イベントになっています。
さらに進化:デジタル時代のマラソン
- ランニングアプリやGPSウォッチの登場で、誰でも気軽に練習・記録ができる時代に。
- バーチャルマラソンやオンライン大会も増え、**場所や時間に縛られない“自由なマラソン文化”**が生まれつつあります。
🏃♀️“完走タイム”より“楽しむ気持ち”が重視される現代。
それでも、マラソンの原点「走ることで何かを伝える」精神は、今も確かに息づいています。
古代の伝令が、日本の「走る文化」へとつながっている
- 日本でのマラソン史は100年以上前から始まっていた
- 金栗四三や円谷幸吉のような“走る人たち”が文化をつないできた
- 今や“誰でも挑戦できるスポーツ”としてマラソンは根づいている
あなたも今日、ちょっとだけ歩幅を大きくして歩いてみませんか?
マラソンの距離じゃなくても、“走る気持ち”が一歩になるかもしれません。

まとめ:マラソンは、距離じゃなく「想い」が走るスポーツ
たった一人の兵士が国の勝利を伝えるために全力で走った──
それが、2,500年後の私たちの「スポーツ文化」にまでつながっているなんて、ちょっと感動的じゃありませんか?
距離にすると42.195km。
でも、マラソンに必要なのは“体力”だけじゃなく、「何かを伝えたい」「達成したい」という強い想い。
現代ではタイムや順位だけでなく、楽しむこと・健康づくり・自分との勝負など、マラソンの楽しみ方も広がっています。
「走るなんて無理…」という人も、
今日は少しだけ足を止めて、マラソンのルーツと今をつなぐ物語を思い出してみてください。
あなたの中にも、“走り出したくなるきっかけ”が見つかるかもしれません。