9月22日【秋分の日】お彼岸の真ん中。自然と家族を感じる祝日

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本日9月23日は、「秋分の日」です。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日。季節の大きな節目であり、日本では国民の祝日として定められています。自然に親しみ、先祖をうやまい、亡くなった人々をしのぶ――そんな意味が込められた特別な日です。
由来と制定の背景
「秋分の日」は、国民の祝日に関する法律で定められた祝日のひとつ。
日付は毎年9月22日または23日頃で、地球の公転による太陽の位置(秋分点)によって決まります。
この日を中心に前後3日間は「秋のお彼岸」。お墓参りや仏壇に手を合わせる習慣が根付いており、日本人の生活や心に深く結びついてきました。
現状と取り組み:自然と文化の融合
秋分の日は単なる暦の節目ではなく、自然と文化をつなぐ日でもあります。
- 自然:昼夜のバランスを感じ、四季の移ろいを実感。
- 文化:先祖供養やお彼岸の行事を通じて、家族や地域とのつながりを大切にする機会。
また、秋分は二十四節気のひとつでもあり、農業や生活のリズムを整える指標として古くから活用されてきました。
秋分の日が持つ意味・課題
- 自然との共生:地球のリズムを感じ、季節を大切にする意識を持つ。
- 家族の絆:先祖をしのび、命のつながりを改めて考えるきっかけに。
- 心のバランス:昼と夜が等しくなることは「バランス」の象徴。現代人にとって、仕事と生活、心と体の調和を見直す日に。
豆知識・“へぇ〜”ポイント
1) 昼と夜は“本当に”同じ長さじゃない?
秋分の日は「昼と夜が同じ」とよく言われますが、実際には昼の方が少し長いんです。
理由は大きく2つ:
- 日の出・日の入りの定義が、太陽の“上の縁”で決まっていること。
- 大気の屈折によって、実際よりも太陽が少し高く見えること。
そのため、日本では昼が夜より十数分長いのが実際のところ。厳密に昼夜が同じになるのは「均夜日」と呼ばれ、秋分の日の数日前にあたります。
2) 「秋分の日」は毎年2月に決まる?
9月23日頃に祝日が来ると分かっていても、実は正式決定は当年の2月1日。
国立天文台が暦要項を発表し、官報で告示されてから確定します。
つまり「秋分の日」は、半年以上前に“予告発表”される祝日なんです。
3) 戦前は「皇室の祭祀の日」だった
今でこそ「自然を敬い、祖先をしのぶ祝日」ですが、明治時代に制度化されたときは**「秋季皇霊祭」**という名で、皇室の祖先を祀る祭日でした。戦後、宗教色を薄めるために「秋分の日」と名前が変わり、現在の意味合いになっています。
4) 「おはぎ」と「ぼたもち」の違い
お彼岸のお供えでおなじみのおはぎとぼたもち。材料も作り方もほぼ同じですが、季節の花に由来して呼び方が変わります。
- 春の彼岸 → 「ぼたもち」(牡丹の花にちなむ)
- 秋の彼岸 → 「おはぎ」(萩の花にちなむ)
つまり秋分の日に食べるのは「おはぎ」。言葉の背景を知ると、ちょっとほっこりしますね。
5) 国際的にも祝日?
秋分や春分は世界中で重要な節目として扱われています。
- 中国では「秋分」が二十四節気のひとつとして農耕の指標に。
- イランなどでは春分が新年(ノウルーズ)に。
- 古代エジプトでは、秋分に合わせてピラミッドの影が一直線に並ぶ仕掛けがあったともいわれます。
日本独自の「彼岸」文化と組み合わさって、国際的な天文学的イベントが、日本の生活文化に根付いた祝日になっているのが面白いところです。
6) 秋分の日は「昼夜逆転」のターニングポイント
秋分を境に、昼より夜が長くなる季節に入ります。
農家では「秋分を過ぎたら夜露が増え、稲刈りシーズンが本格化する」といった生活の知恵が伝えられてきました。
「昼と夜は本当に同じじゃない」「おはぎとぼたもちの秘密」「祝日が2月に決まる」など、秋分の日には思わず人に話したくなる小ネタがたくさん。
こうした豆知識を知ると、ただの“祝日”がぐっと身近で面白く感じられます。

「秋分の日」は、単なるカレンダー上の祝日ではありません。
- 天文学的な節目:太陽が真東から昇り真西に沈む日。
- 歴史的な背景:戦前は「秋季皇霊祭」として祖霊を祀る日だった。
- 文化的な意味:お彼岸を通じて先祖を敬い、家族のつながりを再確認する日。
- 暮らしの知恵:昼夜のバランスが変わり、秋の収穫や生活リズムを整えるきっかけになる。
そして何より、秋分の日は 「バランスを見直す日」 でもあります。
昼と夜、仕事と生活、心と体。自然のリズムに合わせて、自分の暮らしの調和を取り戻すことができるタイミングです。
今年の秋分の日、あなたはどんな過ごし方をしますか?
お墓参りでも、家族との食卓でも、静かな自然散策でも――。
その一日が、大切な人や自分自身との“つながり”を感じるきっかけになれば、まさに祝日の本来の意味を味わえたことになるでしょう。
「今日の“今日は何の日”は秋分の日でした。明日はどんな一日になるでしょうか?またこの場所でお会いできるのを楽しみにしています!」