「健康保険って高くない?」と思ったあなたへ|仕組み・使える制度・会社員と自営業の違いを解説

こんにちは。
今日もお仕事、お疲れさまです。
給料日がくるたびにちょっとワクワクして給与明細を見ると、
「えっ、健康保険ってこんなに引かれてるの?」と戸惑った経験、ありませんか?
特に新社会人の方は、「健康保険ってどんな仕組み?」「本当にそんなに必要なの?」と疑問を持つことも多いと思います。
この記事では、会社員や公務員などが加入する「健康保険」について、
その役割・仕組み・保険料の使い道・受けられるサービスをわかりやすく解説していきます。
知ればきっと、「支払う価値がある」と思える理由が見つかるはずです。
健康保険とは?
健康保険(けんこうほけん)は、病気やケガをしたときに医療費の負担を軽くしてくれる制度です。
どんなときに使えるの?
健康保険は、「ただの病院代の割引」だけじゃありません!
実は、いろいろな場面であなたの生活を支えてくれる制度です。
1. 病院・歯科での診察や治療
- 風邪をひいた
- 頭痛がひどい
- 虫歯や歯周病の治療
➡ 自己負担は3割だけ。たとえば5,000円の治療なら、1,500円でOK。
2. 薬局での薬の購入
病院の処方箋でもらう薬も、健康保険が使えます。
➡ こちらも3割負担なので、薬代もかなり軽減されます。
3. 精神科・心療内科の通院
- ストレスによる不眠
- うつ病や不安障害
➡ 精神科の治療も健康保険の対象です。
4. 入院・手術
- 骨折や大けがで入院
- 胃カメラ・手術・点滴治療
➡ 治療費・入院費・食事代の一部が健康保険でカバーされます。
5. 高額な医療費がかかったとき
➡ 「高額療養費制度」により、自己負担額に上限が設けられ、それを超えた分が後で払い戻される制度があります。
例:収入30万円の人 → 月の自己負担の上限は約8〜9万円程度
6. 出産したとき
- 正常分娩は健康保険の対象外ですが…
➡ 「出産育児一時金(約50万円)」が支給され、費用を軽減できます。
7. 長く会社を休まざるを得ないとき(※会社員のみ)
➡ 「傷病手当金」により、給料のおよそ2/3が最長1年6ヶ月支給されます。
例:ケガで1ヶ月出勤できない → 医師の診断書を出せば支給対象に。
コロナやインフルエンザにかかって、会社を休まなくてはならない場合にも『申請』することで支給対象になります。

8. 家族の医療費もカバーできる(扶養)
- 子どもや配偶者などが扶養に入っている場合、その人の医療費もカバーされます。
まとめ
健康保険は、以下のようなときに使えます:
- 通院・薬・入院・手術などの日常の医療
- 高額な治療費の補助
- 出産費用の支援
- 長期療養時の生活保障(会社員)
- 家族の医療費支援(扶養)
どうして安くなるの?
医療費の残りの7割は、保険から支払われる仕組みです。
そのため、たとえば10万円の治療を受けても、自分で払うのは3万円で済みます。
日本の公的保険が優秀と言われる所以です。

誰が入るの?
- 会社員や公務員:勤務先を通じて「健康保険(協会けんぽや組合健保)」に加入
- 自営業やフリーランス:自分で「国民健康保険」に加入
どちらも、病院で使える「健康保険証」がもらえます。(マイナ保険証に移行中)
保険料はどう払うの?
- 会社員は給料から自動で天引き(会社と半分ずつ負担)
- 自営業は自分で全額支払う(収入によって金額が変わる)
毎月の給与から引かれてるのはここですね。

まとめ
健康保険は、毎月払う保険料でもしものときに医療費をぐっと軽くしてくれる、
とても重要な制度です。
健康保険 vs 国民健康保険|会社員と自営業者の違いとは?
健康保険は、全ての人にとって必要な制度ですが、職業によって加入する保険が違います。
会社員(正社員・契約社員など)が入る保険
✅ 健康保険(協会けんぽ or 健康保険組合)
- 加入:会社を通じて自動的に加入
- 医療費:病院代は3割負担
- 出産・傷病:出産育児一時金や傷病手当金などがある
- 高額療養費:自己負担上限を超えた分は払い戻される
- 保険料:給料に応じて変動し、会社と本人で半分ずつ負担
💡 会社が保険料を半分負担してくれるのが大きなメリット!
自営業者・フリーランスが入る保険
✅ 国民健康保険(国保)
- 加入:住んでいる市区町村の役所で手続き
- 医療費:病院代は同じく3割負担
- 出産:出産育児一時金あり
- 傷病手当金:基本的になし
- 高額療養費:協会けんぽと同様に対応あり
- 保険料:前年の所得などで決まり、全額自己負担
💡 自営業者は保険料も、手続きも、すべて自分で管理が必要!
比較表:健康保険と国民健康保険の違い
項目 | 会社員(健康保険) | 自営業者(国民健康保険) |
---|---|---|
加入先 | 会社を通じて自動加入 | 自分で市区町村に申請 |
医療費の負担 | 3割 | 3割 |
出産手当 | ○(手当金あり) | ○(一時金のみ) |
傷病手当金 | ○(最長1年半支給) | ×(支給なし) |
高額療養費制度 | ○ | ○ |
保険料の支払い | 会社と折半 | 自分で全額支払い |
保険料の計算方法 | 給料ベース | 所得・世帯人数などで計算 |
ポイントまとめ
- 会社員は健康保険+厚生年金、自営業者は国民健康保険+国民年金
- 同じ「3割負担」でも、保障の手厚さには差がある
- 自営業になるなら、収入と支出のバランスを考えて計画的に
健康保険は、ふだんは意識しないかもしれませんが、いざというときに私たちの暮らしを守ってくれる大切な制度です。
病気やケガ、出産や入院など、人生でいつ起こるかわからない出来事に備えて、
「健康保険に入っている」というだけで安心できる場面がたくさんあります。
毎月の保険料は決して安くないかもしれませんが、
それは未来の自分や家族を守るための「安心の先行投資」とも言えるでしょう。
無理な節約は続かないし、何より楽しくないのでNGです🙅
けど、適度な節約、家計管理は明るい未来を歩むためには必要。
自分にあったバランス見つけて、『節約と投資』程よい温度感で続けましょう。
今と未来のバランス、答えを持っているのはあなただけですから。