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お金の話

10月19日【ブラックマンデー】恐怖が市場を動かし、冷静さが未来をつくる

ブラックマンデーのアイキャッチ画像。赤い文字で株価暴落を示す電光掲示板の背景に「ブラックマンデー」の文字が目立つデザイン。
ふうぱー

こんにちは!毎日更新「今日は何の日コーナー」へようこそ。
本日10月19日は、「ブラックマンデー」です。

1987年10月19日――。
この日は、世界中の株式市場が同時に大暴落した“黒い月曜日として、
経済史に刻まれています。

わずか1日でニューヨーク・ダウ平均株価が22.6%も下落
これは、世界恐慌(1929年)をも上回るスピードでした。

「経済が音を立てて崩れていく」――
そんな瞬間を、世界中の投資家がリアルタイムで経験した日。
今回は、この出来事の背景と、その後の教訓をひもといてみましょう。

ブラックマンデーとは?

1987年10月19日、株価が一斉に崩壊

ブラックマンデー(Black Monday)とは、
1987年10月19日(月)に発生した世界同時株価暴落のこと。

ニューヨークのダウ平均株価は、
前週末の終値から508ドル安(−22.6%)という歴史的急落。

これは、現在の感覚で言えば、
日経平均が1日で8,000円以上下落するレベルの衝撃です。

世界中に波及

  • 東京:日経平均 −14.9%
  • ロンドン:FTSE100 −10.8%
  • 香港:−45%(4日間で)

市場は“恐怖の連鎖”に飲み込まれ、
世界経済全体が不安定化しました。

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暴落の原因

① コンピュータによる自動売買(プログラム・トレーディング)

当時、ウォール街では新技術「プログラム売買」が導入され始めていました。
これは、株価が一定水準を下回ると自動的に売り注文を出す仕組み。

しかし、暴落が始まるとこの“自動売り”が雪だるま式に拡大し、
市場が一気にパニックに陥りました。

② 金利上昇とドル安への懸念

当時のアメリカでは、
インフレ懸念から金利上昇が進行。
さらにドル安によって、
海外投資家が米株を売る動きも強まりました。

経済の基盤が揺らいでいたところに、
プログラム売買の連鎖が火をつけた――
それがブラックマンデーの構図です。

③ 投資心理の「恐怖」が連鎖

SNSもスマホもない時代でしたが、
“ニュース速報”が全世界に広まり、投資家の心理が同時に崩壊。
「売らなければ」という恐怖が、世界を巻き込んだのです。

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影響とその後の動き

FRBの迅速な対応

米連邦準備制度(FRB)は即座に市場へ流動性を供給。
当時のグリーンスパン議長は声明を発表し、
「金融システムは必要な資金を提供する」と宣言。

この“安心感”が市場の信頼をつなぎとめ、
翌年には株価が回復を始めました。

日本ではバブル経済の起点に

面白いことに、日本ではブラックマンデーのあと、
日経平均がわずか数か月で暴落前の水準を回復

むしろその後、資金が日本市場に流れ込み、
1989年の“バブル絶頂”につながったのです。

豆知識・“へぇ〜”ポイント

― 世界を揺るがせた1日の裏にある、知られざる真実 ―

① プログラム売買(アルゴリズム取引)の“負の遺産”

1987年当時、ウォール街ではプログラム・トレーディング(Program Trading)という
新しい売買手法が導入されたばかりでした。

これは、

「株価が一定の範囲を下回ったら自動で売る」
というルールをコンピュータに設定し、
人の判断を介さずに取引を行う仕組み。

ところがこの日、株価が下落を始めると――
各社のコンピュータが一斉に“自動売り”を発動。
結果、取引量が急増し、人間の制御を超えた“売りのドミノ倒し”が起きました。

ブラックマンデーは、テクノロジーの暴走による“初の金融危機”とも言えるのです。

② “サーキットブレーカー”誕生のきっかけ

この経験から、世界各国の証券取引所は
株価が急落した際に取引を一時停止する仕組み――
「サーキットブレーカー制度」を導入しました。

これにより、暴落時に投資家が冷静になる“時間”が確保され、
同じようなパニックの再発を防ぐことが可能に。

つまり、ブラックマンデーがあったからこそ、今の金融システムが安全になったのです。

③ ダウ平均 −22.6%下落の“衝撃度”を現代に換算すると?

1987年当時、ダウ平均は約2,200ドル。
そこから508ドル下落(−22.6%)というのは、歴史的な暴落でした。

もし同じことが2025年のダウ(約38,000ドル)で起こるとしたら――
なんと1日で約8,500ドル以上の下落!
つまり、わずか1日で数兆ドルの資産が蒸発する計算です。

数字で見ると、その「恐怖」が現実味を帯びてきますね。

④ ブラックマンデーが“日本バブル”の導火線に

意外なことに、この暴落が日本経済にはプラスに作用しました。

海外投資家がリスク回避のために米国株を売却し、
代わりに“安全資産”とみなされた日本株や円に資金を移動。

結果として、1988〜1989年にかけて日経平均は史上最高値(38,915円)へ。
つまり、「世界の恐怖」が日本のバブルを膨らませた
とも言えるのです。

⑤ “恐怖指数”の原点もここから

ブラックマンデーの経験を機に、
投資家の心理的な不安を可視化する指標――
VIX(ボラティリティ・インデックス、通称:恐怖指数)が誕生しました。

VIXが上昇すると、
「市場が不安を感じている=暴落リスクが高まっている」サイン。
今日のマーケットでも、VIXは“感情の温度計”として重要視されています。

⑥ “ブラックマンデー”は、投資教育の教材にもなっている

世界のビジネススクール(ハーバード、LBSなど)では、
この事件を題材にしたケーススタディが今でも使われています。

学ぶテーマは3つ。

  1. テクノロジーと人間の関係
  2. リスク管理の重要性
  3. パニック時のリーダーシップ

つまり、ブラックマンデーは「失敗から学ぶ金融史の教科書」なんです。

⑦ 実は“完全崩壊”ではなかった

驚くべきことに、
ブラックマンデーの半年後には株価がほぼ元の水準に回復していました。

つまり、暴落のショックは大きかったものの、
実体経済(企業業績)は堅調だったということ。

これが後に、
「暴落は“終わり”ではなく、“始まり”かもしれない」という
長期投資の哲学につながっていきます。

⑧ 「ブラック○○デー」の語源を作ったのもこの日

この事件以降、
世界では“相場急落”が起きるたびに
「ブラックフライデー」「ブラックチューズデー」など、
“ブラック○○”の呼称が広まりました。

もともとは“暗黒の日”という意味でしたが、
今では「歴史的に印象的な出来事」というニュアンスでも使われています。

⑨ “長期投資家”の中にはチャンスを掴んだ人も

暴落時に全てを売った人もいれば、
冷静に“買い向かった”投資家もいました。

ウォーレン・バフェット氏はこの時、
「市場が恐れているときこそ買いのチャンス」と語り、
優良銘柄を割安で買い増ししたそうです。

結果的に、数年後には莫大なリターンを得ることに。
ブラックマンデーは、「恐怖の中にこそチャンスがある」という
投資の鉄則を裏付けた出来事でもありました。

⑩ 「1日で終わった世界恐慌」――歴史の転換点

ブラックマンデーは、世界恐慌のように長期の経済崩壊を引き起こすことはありませんでした。
それは、各国政府・中央銀行・市場関係者が連携して動いた初の事例だったからです。

この経験から、国際金融の危機対応ネットワークが強化され、
グローバル連携による市場安定」という概念が広がっていきました。

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まとめ 〜“恐怖の月曜日”が残した教訓〜

ブラックマンデーは、
単なる経済事件ではなく、人間心理とテクノロジーの関係を映し出した日です。

私たちは、数字だけを見て売買しますが、
その裏には「感情」があります。
恐怖が恐怖を呼び、連鎖が連鎖を生む――
マーケットとは、人の心そのもの。

だからこそ、ブラックマンデーの教訓は今も生きています。

💭 ひとことで言うと:
「暴落は避けられない。でも、“冷静さ”はコントロールできる。」

市場は常に波があります。
大切なのは、暴落を恐れるよりも、学び、備えること
ブラックマンデーは、投資家に「冷静さ」と「長期視点の大切さ」を教えてくれた日なのです。


「今日の“今日は何の日”は「ブラックマンデー」でした。明日はどんな一日になるでしょうか?またこの場所でお会いできるのを楽しみにしています!」

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ふうぱー
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自分の人生を生きる人
🌟一度きりの人生。周りを気にしすぎず、「自分の人生を生きよう」という思いを込めて。 お金・健康・グルメについて発信しながら、好きな時に好きな人とワイワイできる人生を応援します。

📌 経歴と活動 法人経営・不動産賃貸業(都内) 投資歴27年:高配当株・投資信託・iDeCo・NISA 大家歴20年:堅実な資産形成を実践 接客業歴30年:人とのつながりを大切に

🎯 モットー 『人は人、己は己』——比べる必要なし 『自分にしか決められない目標』を大切に

💡 興味・テーマ 資産運用(高配当株・投資信託・iDeCo・NISA) 健康・グルメ・ライフスタイルの質向上 「みんなでリッチに、健康に、幸せに」

🎉 趣味:麻雀・サウナ・料理・読書
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大切な時間:仲間とワイワイ・愛犬と過ごす時間
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