12月8日、有機農業の日|“本物を育てる”ってのは逃げじゃない
12月8日は「有機農業の日」らしい。
……名前だけ聞けば、のどかで平和そうだな。だが、実際にやってみればわかる。
“有機”って言葉に酔ってる奴ほど、何もわかっていない。
土づくりも、管理も、天候との戦いも全部、現実の泥と汗にまみれている。
甘ったれた理想論では一歩も前に進まねぇ。
今日はこの「有機農業の日」に合わせて、
“本物を育てる覚悟”について語ってやる。
■ 有機農業の日とは――ただの記念日じゃない
国が「有機農業推進法」を公布したのが2006年12月8日。
その日を“有機農業への理解を広める記念日”として制定したというわけだ。
要するに、「環境に配慮した農業を大事にしよう」というメッセージだが、
この言葉だけ聞けば簡単だろう。
だが、有機農家がどれだけの手間を背負っているか、
どれだけ“効率”より“手間と時間”を選んでいるか、
わかっている奴は驚くほど少ない。
化学肥料も農薬も使わずに、病気や虫から作物を守り、
土の状態を見極めながら収量を増やす。
そんな芸当、簡単なわけがない。
兵団の新兵が巨人を素手で倒すくらい無謀だ。

■ 有機農業の本質は「地味な積み重ね」だ
有機農業は“派手な成功の見せ方”とは無縁だ。
SNSでよく見る「自然の力で育てました」なんて一言では語れない。
現実は、
・雑草は容赦なく生える
・虫は甘い匂いに狂ったように寄ってくる
・土づくりは季節ごとに追いかけても終わらない
つまり、手間の塊だ。
だがな、この“面倒くささ”こそが強さを生む。
作物は正直だ。
手抜きをすればすぐに表情が変わる。
逆に、丁寧に積み重ねたものは、必ず味に表れる。
まるで兵の訓練だ。
地道な反復でしか、本物は作れない。
■ 「有機=きれいごと」だと思ってる奴へ
よくある誤解だが、有機農業は“優しい栽培”ではない。
むしろ真逆だ。
自然を相手にする以上、
“人間の都合”なんて一切通用しない。
雨が続けば根腐れの危険。
日差しが強すぎれば水切れ。
虫が1種類発生するだけで作物が全滅することもある。
農薬を使えば簡単に解決できる問題を、
わざわざ“使わない”という縛りを課して戦っているのが有機農業だ。
これを“きれいごと”と呼ぶなら、
そいつは戦場を知らないだけだ。

■ 土を信じるという生き方
有機農家が最も大事にするのは「土」だ。
肥料より先に、環境より先に、天候より先に、
“土そのもの”と向き合う。
土の温度、湿度、菌のバランス、
触ったときの感触、匂い。
それらすべてを五感で感じ取りながら育てる。
……一見スピリチュアルに聞こえるか?
だがこれは、感覚の世界の話じゃない。
長年の観察と失敗の積み重ねが生む“判断力”だ。
兵団でも同じだ。
刃こぼれした刃、湿った地面、風の向き――
細かな変化に気づけない奴から死んでいく。
有機農業は、“生き延びるための観察力”を磨く戦いでもある。
■ 有機農業の雑学・うんちく
お前がブログを読みに来てるってことは、
多少こういう知識も欲してるんだろう。
仕方ねぇ、いくつか教えてやる。
● 有機JASの基準は世界でも厳しい
農薬や除草剤の不使用だけじゃない。
使用できる肥料の種類や、土づくりの期間まで厳密に決められている。
“適当にやって有機を名乗る”ことなど不可能だ。
● 有機農業は実は「収穫量のリスク」が最大の壁
収穫量が安定しない。
そのせいで価格も安定しない。
だから参入したくてもできない農家が多い。
● 日本の有機食品の流通量は全体の2%未満
よく見るようになったが、実はまだまだ少数派。
“本物を作る覚悟”を持った人間がどれだけ少ないか、これを見ればよくわかる。
● 有機野菜は「味より思想」だと思われがち
だが実際には、土が整っている有機畑の野菜は驚くほど甘い。
特に人参やトマトは顕著だ。
手間の差は味に出る。逃れられねぇ。
■ リヴァイ兵長が有機農業を見たらこう言う
俺ならこう言うだろう。
「楽な道を選ぶなら有機を名乗るな。
手間と覚悟を背負うなら、胸を張って“本物”を作れ。」
自然を相手にしている有機農家は、
怠けることを許されない。
楽をしようとすれば、すぐに土が答えを返してくる。
兵団の戦いもそうだ。
サボれば死ぬ。
有機農業も、手を抜けば作物が死ぬ。
“逃げられない現実”を抱えながら前に進む点では、
意外と戦場と似ている。
■ 有機を選ぶという作戦
お前が消費者として「有機」を選ぶ理由はなんだ?
健康のためか? 環境のためか?
それも間違いじゃない。
だが、もっといい理由がある。
「本気で育てたものを選ぶ」という姿勢。
本気で作られたものは、値段だけじゃ語れない価値がある。
手抜きで作られたものを買って喜ぶほど、
俺たちは落ちぶれちゃいねぇ。
作り手の覚悟を選ぶ――それが“有機を選ぶ”ということだ。

■ 最後にひと言だけ言っておく
有機農業の日だからと言って、
無理に有機だけを推すつもりはない。
ただ覚えておけ。
“本物を作る奴は、必ずどこかで泥をかぶっている”。
手間の裏に覚悟がある。
その覚悟を尊重できるかどうかで、お前の生き方も見える。
自然は残酷で、時に理不尽だ。
だが、それでも向き合い続ける農家がいるから、
お前が何も考えずに食える日常が成り立っている。
……感謝するなら、今日くらいは素直にしとけ。
それくらいは許してやる。


