食品値上げラッシュ再燃の兆し——ナフサ不足が家計を直撃する前に知っておきたいお金の話
2026年、また値上げラッシュが来るかもしれません。
帝国データバンクが4月30日に発表した最新調査によると、主要食品メーカー195社における2026年の値上げ品目数は、1〜9月累計で6290品目。前年同時期(1万4409品目)と比べると減少しているものの、ここに新たな火種が燃え上がろうとしています。
その名は「ナフサ不足」——。
ナフサって何?なぜ値上げにつながるの?
「ナフサ」という言葉、ニュースで見かけた方も多いのではないでしょうか。
ナフサとは、原油を精製して得られる石油製品の一つ。プラスチックや合成樹脂のほぼすべての出発原料で、私たちの生活に欠かせないものを作り出しています。
具体的には——ペットボトル、食品トレイ、弁当容器、食品ラップ、レジ袋、ゴミ袋、シャンプーボトル、洗剤容器、医療用品…。食品の中身だけでなく、「包む」「入れる」もの全般にナフサが使われています。
このナフサの輸入の多くが中東を経由しています。2026年春、中東情勢の緊迫化によってホルムズ海峡が事実上の封鎖状態となり、ナフサの調達に深刻な支障が生じています。
結果として何が起きているか——食品を「包む」資材のコストが急上昇しているのです。
💬 朝のネスプレッソを飲みながらこのニュースを読んでいて、「あ、このコーヒーのカプセル容器もそのうち値上がりするのかな」って思いました笑。考え始めるとキリがないですが、知っているのと知らないのでは対策が変わってきます。

データで見る値上げの現状
帝国データバンクの調査によると、値上げ要因として「包装・資材」の割合が69.9%と、集計開始(2023年)以来最高ペースで推移しています。「原材料高」は99.6%と、こちらも過去最高水準。
食品メーカーへのアンケートでは、原油高が続いた場合に「3カ月未満が限度」と答えた企業が24.6%、「6カ月未満」まで含めると半数超の企業が「持って半年(10月まで)」との認識を示しました。
帝国データバンクは「早ければ今夏中、遅くとも秋ごろに広範囲な値上げラッシュ再燃の可能性が高い」としています。
さらに日本のナフサ国内在庫はわずか約20日分しかないとされ、状況の長期化が懸念されています。
「値上げされる側」から「値上げできる側」へ
ここからお金の話をしましょう。
投資歴27年の私がインフレ局面でいつも意識することがあります。それは「値上げされる側ではなく、値上げできる企業の株主になる」という視点です。
食品メーカーは原材料費・包装資材費の上昇分を最終的に価格に転嫁します。消費者はその値上げ分を払う「値上げされる側」。でも同じ企業の株主であれば、値上げによって企業の収益が改善した分が配当として戻ってきます。
完全にプラスになるわけではありませんが、「値上げを嘆くだけ」より「インフレの恩恵を一部受け取る仕組みを持つ」方が、長期的には有利です。
▼ POINT 01|高配当株でインフレの恩恵を受け取る
食品・日用品・エネルギー関連の高配当株は、インフレ局面に強い傾向があります。値上げで収益が改善する企業の配当を受け取る側に回りましょう。
▼ POINT 02|NISAで非課税運用を継続する
インフレ下では現金の価値が目減りします。NISAで積立投資を続けることで、物価上昇に負けない資産形成が可能です。相場が下がっても積立を止めないことが重要。
▼ POINT 03|固定費を見直して投資原資を確保する
値上げで支出が増える前に、固定費(サブスク・保険・通信費)を棚卸ししましょう。月5000円の固定費削減で、年6万円の投資原資が生まれます。
今すぐできる家計防衛3つのアクション
① 今月の固定費を書き出す
使っていないサブスク・保険の見直しを今日始める
② NISAの積立設定を確認する
まだ始めていない方は今月中にスタートを
③ 食品の値上げ予定をチェックする
よく使う調味料・冷凍食品・加工食品の値上げ時期を把握して、値上げ前にまとめ買いを検討
まとめ
・ナフサ不足で食品包装資材のコストが急上昇、今夏以降に値上げラッシュ再燃の可能性
・帝国データバンク調査で「包装・資材」由来の値上げが過去最高ペース
・半数超の食品企業が「持って半年(10月まで)が限度」との認識
・値上げされる側より「値上げできる企業の株主」になる発想が大切
・NISAの積立継続・高配当株・固定費見直しの3点セットでインフレに備えよう
💡「値上げされる側より、値上げできる企業の株主になれ。」
☆ 丸くなるな、星になれ


