【蒲田カレー】キッチンすみっこのカツカレー|30年前に食べた「南蛮カレー」の記憶が蘇る
30年前に食べたカツカレーを、今でも覚えていますか?
私にはあります。
場所は蒲田。
かつて蒲田駅西口にあった「南蛮カレー」です。
当時食べたカツカレーの記憶は、30年経った今でもどこか頭の片隅に残っていました。
ところが今回、その記憶につながる一軒のお店を発見。
「キッチン すみっこ」。
実はこちら、かつて蒲田で愛された「南蛮カレー」の味を受け継いでいるお店なんです。
もちろん注文したのは、一番人気のカツカレー。
30年ぶりに、あの記憶を探しに行ってきました。
蒲田の路地に佇む「キッチン すみっこ」

お店があるのは西蒲田。
蒲田駅西口から歩いて向かいます。
大通り沿いの派手なお店ではありません。
建物の1階にひっそりと構える、まさに「すみっこ」という名前が似合う店構え。
入口には「キッチン すみっこ」の文字と、大きなカツカレーの写真。
初めて訪れる店なのに、なぜか懐かしい。
そんな雰囲気があります。
実は「南蛮カレー」の味を受け継ぐ店
「キッチン すみっこ」を語るうえで外せないのが、かつて蒲田駅西口にあった「南蛮カレー」です。
南蛮カレーは1961年創業。
蒲田で長年親しまれ、カツカレーなどを求めて多くの人が訪れた、まさに蒲田のソウルフード的な存在でした。
しかし、2010年に惜しまれながら閉店。
そこで長年コックを務めていた方が、ファンの後押しを受け、翌2011年に現在の「キッチン すみっこ」をオープンしたとされています。
つまり完全に途絶えたと思っていた味が、場所と店名を変えて受け継がれていたということ。
私は約30年前、蒲田駅前の「南蛮カレー」でカツカレーを食べた記憶があります。
まさか今になって、その記憶につながるカレーと再会できるとは。
食べる前から、いつものランチとは少し違う気分になりました。
メニューの一番人気は「カツカレー」

メニューを見ると、カレーの種類はかなり豊富。
カツカレーをはじめ、
・ロースカツカレー
・ヒレカツカレー
・エビフライカレー
・カニクリームコロッケカレー
・ミックスフライカレー
・ハンバーグカレー
・ポークカレー
・チキンカレー
・野菜カレー
などが並びます。
その中でも「おすすめ」として大きく紹介されているのがカツカレー。
今回はこちらを注文しました。
カツカレー 1,100円。
ちなみにロースカツカレーは1,400円。
普通のカツカレーには豚肩ロースが使われています。
登場した瞬間、「デカい」

そして運ばれてきたカツカレー。
第一印象は、
「デカい!」
大きな楕円形のお皿に、ご飯とたっぷりのカレー。
その上には大きなカツがドン。
さらに千切りキャベツと福神漬けが添えられています。
最近のおしゃれなスパイスカレーとはまったく違う。
「これぞ日本のカツカレー」
と言いたくなるビジュアルです。
しかも普通盛りでこのボリューム。
ガッツリ食べたい人にはたまりません。
揚げたてサクサクのカツ
まずはカツから。
注文を受けてから揚げられたカツは、衣がサクサク。
そこへカレーがたっぷりとかかっています。
カレーをまとった部分はしっとり。
まだルーに浸かっていない部分はサクッ。
一枚のカツで、この両方を楽しめます。
そして肉もしっかり存在感があります。
「カレーのトッピングとしてカツが乗っている」
というより、
「カツ単体でも主役を張れる」
そんな印象です。
これなら、とんかつ定食として出てきても成立しそう。
カレーも単体で主役を張れる
そして、もうひとつの主役がカレー。
写真を見ても分かる通り、具材がゴロゴロ残っているタイプではありません。
しっかり煮込まれたルーが、ご飯全体を包み込みます。
どこか懐かしい。
でも、単純な昔ながらのカレーだけでは終わらない。
カツを抜きにして、
「カレーライスだけでも食べたい」
と思わせてくれる存在感があります。
カツも単体でメインを張れる。
カレーも単体でメインを張れる。
それがひとつの皿に合わさる。
……美味しくないはずがない。
カツ+カレー=やっぱり最強
カツだけ食べてもいい。
カレーだけをご飯と一緒に食べてもいい。
でも、やっぱり一番は、
「カツ+カレー+ご飯」。
サクサクの衣。
豚肉。
カレールー。
白いご飯。
これを一緒に頬張る。
カツカレーって、よく考えたらものすごく贅沢な食べ物です。
とんかつとカレー。
それぞれ単独で一食のメインになれる料理を、ひと皿で同時に食べるんですから。
千切りキャベツがいい仕事をする
これだけボリュームのあるカツカレーですが、横に添えられた大量の千切りキャベツがいい仕事をします。
カレー。
カツ。
キャベツ。
そしてまたカレー。
途中でキャベツを挟むことで、最後まで食べ進めやすい。
真っ赤な福神漬けも、昔ながらのカレーらしくていい。
この皿は変に飾らないところが魅力なのかもしれません。
30年前の「南蛮カレー」の記憶が蘇る

そして食べながら思い出したのが、約30年前の蒲田。
まだ今ほどチェーン店や大型商業施設ばかりではなかった頃。
蒲田駅前の「南蛮カレー」で食べたカツカレーです。
正直、30年前に食べた味を細部まで覚えているわけではありません。
でも、
「ああ、こんな感じだったな」
そんな記憶が、カツカレーを食べながら少しずつ蘇ってきました。
味覚って不思議です。
写真や文章よりも、一口食べた瞬間に昔の風景まで連れてきてくれることがあります。
今回のランチは、単に「美味しいカツカレーを食べた」だけではありませんでした。
30年前の自分と、今の自分。
その間を一皿のカツカレーがつないでくれたような気がします。
受け継がれる味には価値がある
飲食店は永遠には続きません。
建物がなくなる。
店主が引退する。
時代が変わる。
さまざまな理由で、長く愛された店もいつか閉店する日がやってきます。
「南蛮カレー」も2010年に閉店しました。
でも、その味はそこで終わりませんでした。
長年厨房に立っていた人の手によって受け継がれ、今も「キッチン すみっこ」で食べることができる。
レシピだけではなく、街の記憶まで受け継いでいる。
そんな一軒なのかもしれません。
まとめ
蒲田の「キッチン すみっこ」で、一番人気のカツカレーをいただきました。
揚げたてサクサクのカツ。
たっぷりとかかったカレールー。
山盛りのご飯。
そして千切りキャベツ。
ボリューム満点です。
でも今回、一番印象に残ったのは量でも値段でもありません。
約30年前、蒲田駅前の「南蛮カレー」で食べた記憶と、今食べているカツカレーがつながったこと。
カツも主役。
カレーも主役。
その二つが一緒になったら、美味しくないはずがない。
そして、その一皿には蒲田で長年愛されてきた味の歴史まで詰まっています。
初めて食べる人には、ボリューム満点の美味しいカツカレー。
昔の南蛮カレーを知っている人には、思い出まで蘇るカツカレー。
蒲田でカレーを食べるなら、一度訪れてみてほしい一軒です。
ごちそうさまでした!
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【店舗情報】
店名:キッチン すみっこ
旧店名:カフェすみっこ
住所:東京都大田区西蒲田7-23-6 イズミコーポラス1F
ジャンル:カレー・食堂・洋食
最寄り駅:蓮沼駅
アクセス:蓮沼駅から約275m/JR蒲田駅西口から徒歩約7分
営業時間:
火〜土
11:30〜15:00
17:00〜20:00
定休日:月曜日・日曜日
席数:14席
今回注文:カツカレー 1,100円
※営業時間・定休日・価格などは変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。


