9月16日【日本中央競馬会発足記念日】競馬の未来を切り開いた日

こんにちは!毎日更新「今日は何の日コーナー」へようこそ。
本日9月16日は、日本中央競馬会(JRA)発足記念日。通称「競馬の日」です🏇
競馬と聞くと、賭け事やエンタメのイメージが強いかもしれませんが――
実はこの日、日本の競馬が大きく生まれ変わった歴史的なターニングポイントなんです!
なぜ9月16日が「競馬の日」なの?
1954年(昭和29年)のこの日、
それまで国営で運営されていた競馬が、新たな制度のもとで再編成され、
「日本中央競馬会(JRA)」が発足しました。
JRAは、国の監督下にありながらも、民間の運営スタイルを取り入れた**“特殊法人”**。
これにより、競馬の健全な運営・収益の公共還元・畜産の振興などを目的とした、
新しい競馬の形がスタートしました。
つまり、**「競馬がスポーツ・文化・産業として正式に確立された日」**でもあるのです。
発足までの歴史:競馬はどう発展してきた?
明治時代:「西洋文化の象徴」として競馬が輸入される
- 日本の競馬の起源は1862年(文久2年)頃、横浜の外国人居留地で行われたレース。
- 当初は在日外国人の娯楽で、日本人の参加はなし。
- その後、明治政府が「文明開化」の一環として西洋式競馬を受け入れ、1870年代後半から本格的に開催されるように。
🔍この頃の競馬は「社交界の遊び」としての色が強く、
まだ一般庶民に広がる娯楽ではありませんでした。
大正〜昭和初期:地方競馬倶楽部の乱立と制度化への動き
- 1906年には**日本競馬会(Japan Racing Associationの前身ではない)**が設立され、
東京・京都などで競馬が行われるように。 - この頃、各地に**「競馬倶楽部」**が乱立し、組織やルールはバラバラ。
- 投票券(馬券)も今のような制度ではなく、“射幸心”の管理が問題視され始める。
⚠️結果として、運営の不透明さや無秩序な胴元の存在により、
「公営競馬」の必要性が議論され始めます。
戦中:軍の統制下に入り、一時休止も
- 戦時中は「贅沢な娯楽」として競馬が縮小・制限。
- 1942年には全競馬場が統廃合され、国の統制下に置かれる。
- 終戦直前には競馬も一時休止となり、馬も軍用に転用されるなど、競馬文化は危機を迎えます。
戦後:復興の中で「国営競馬」が始動
- 1948年、**競馬法(旧・日本競馬法)**が制定され、国が競馬を行う制度が誕生。
- 農林省の所管で、「国営競馬」がスタート。東京競馬場などが再開し、徐々に全国へ拡大。
- しかし、行政主導の運営には限界があり、民間的な柔軟さを欠いていたため、
より効率的な競馬運営が求められるように。
1954年:JRA(日本中央競馬会)の発足!
- 同年制定された「日本中央競馬会法」により、
国の監督下で運営される“特殊法人”JRAが正式に発足。 - 国営競馬からの民営化とはいえ、公共性を重視した仕組みで、
利益は国庫に納付され、**“社会に還元される競馬”**という仕組みが整いました。
このJRA発足により、施設の整備、騎手・馬の育成、畜産振興などが本格化。
現在の中央競馬の基盤がここで築かれたのです。
直近に迫った『凱旋門賞』
今年はどんなドラマが待っているのでしょうか?
日本のホースマンが凱旋門賞にかける思いは、次の5点に集約されます
- 日本競馬の実力証明:世界最高峰の舞台で勝つことで、日本競馬の真価を証明したい。
- 悲願の初勝利:これまで届かなかった優勝への強い執念と夢。
- 挑戦と誇り:馬主・調教師・騎手すべての誇りをかけた挑戦。
- 国際的な名誉と影響力:勝利すれば世界的評価が高まり、日本競馬全体が注目される。
- 次世代への道標:若いホースマンやファンに夢と希望を与える。
この情熱とロマンが、毎年の挑戦を支えているのです。
楽しみですね🐎

ちょこっと豆知識:競馬の日の“へぇ〜”な話
【JRAは「国営」じゃない⁉】
「中央競馬=国がやってるもの」と思っている人も多いかもしれませんが、
実はJRAは“国営ではなく”、政府出資による「特殊法人」なんです!
つまり、「民間的な柔軟さ」と「国の管理による信頼性」を両立しているという、
ちょっと珍しい運営スタイルなんです🏛️
【馬券の収益、どこへ行くの?】
競馬で売れた馬券の売上のうち、
なんと約10%が国庫に納められて公共事業などに使われているんです!
つまり…
🏇馬券を買う=ちょっと社会貢献してる、ということ✨
これ、ちょっと気分いいですよね?
【競馬は“畜産振興”の一環でもある】
JRA発足の目的のひとつが「畜産の振興」。
競走馬の育成を通じて、馬産地(北海道など)を中心に畜産業の活性化にもつながっています。
地方創生・産業支援にもつながっているなんて、競馬って思ったより社会派かも?
【9月16日には「JRAアニバーサリー」も?】
毎年この時期、JRAでは「JRAアニバーサリー」と銘打って、
記念イベントやグッズ販売、レース企画などが行われることも!
ただの“記念日”ではなく、
ファンとの絆を深める大事な日になっているんですね🐴💨
【世界一の“馬”王国って、どこ?】
実は日本の競馬市場は、世界的にもトップクラス!
- 馬券売上は世界最大規模
- 日本馬が海外G1レースを制覇することも珍しくない
- 育成・飼育・調教技術は世界に誇れるレベル!
「サムライ」だけじゃない、日本の“馬”のすごさ、広めたいですね🏆
まとめ:「競馬の日」は、走る馬と、走り続ける人々の記念日
9月16日、JRAが発足したこの日は、
ただの「レースの日」ではありません。
そこには、馬と人との信頼関係、
制度と文化の進化、
そして娯楽が社会に与えるプラスの力が詰まっています。
今日、馬が走るその裏側には、
支える人がいて、育てる人がいて、応援する人がいる。
それはまさに、「走り続けてきた日本競馬の物語」。
あなたも今日は、ちょっとだけ競馬を見てみませんか?
“ギャンブル”のイメージを超えた、もうひとつの競馬の魅力に出会えるかもしれません。