9月11日【公衆電話の日】昔の電話は“3分で勝負”!?今じゃ考えられない通話ルールの話

こんにちは!毎日更新「今日は何の日コーナー」へようこそ。
本日9月11日は、**「公衆電話の日」**です!
スマホが当たり前の今、街角の“緑の電話”ってなんだか懐かしく感じませんか?
でも実は、災害時や通信障害のとき、公衆電話が一番つながりやすいって知ってました?
今日はちょっとだけ足を止めて、公衆電話の歴史と“意外とすごい実力”をのぞいてみましょう
公衆電話の日って、いつから?
1900年(明治33年)のこの日、東京の**新橋駅と上野駅の構内に、日本初の“自動公衆電話”**が設置されました。それが、この記念日の起源です
まだ「公衆電話」という言葉が一般化しておらず、交換手を呼び出してから通話をする形式だったため、「自動電話」と呼ばれていたのが驚きです
初期の公衆電話の利用料金には、不思議な仕掛けがあった!
明治33年(1900年)──日本初の“自動公衆電話”が登場
新橋駅と上野駅に設置された日本初の公衆電話は、「自動電話」と呼ばれていました。
当時はまだ、ダイヤルもボタンもない時代。電話をかけるにはまず**交換手(オペレーター)**に接続してもらう必要がありました。
では、どうやって「お金を払ったこと」を交換手に伝えたのか?
なんと、“音”で金額を聞き分けていた!
当時の公衆電話は、硬貨を入れると「チーン」や「ボーン」といった音が鳴る仕組みがありました。
- 5銭硬貨 → チーン
- 10銭硬貨 → ボーン
これを聞いた交換手が、「あ、この人10銭入れたな」と判断し、通話を許可するという、なんともアナログでユニークな方法!
つまり…
🎧 交換手は“音だけで”通話料金を管理していた!
いわば、耳で金額を聞き分けるプロフェッショナルだったわけです。
当時の「通話料」は高級品レベル!
ちなみに当時の利用料金は…
- 市内通話:5分以内で15銭
- 市外通話:25銭以下
この金額、実はめちゃくちゃ高い!
明治時代の物価を見てみると…
商品 | 価格(当時) |
---|---|
そば1杯 | 約1.5銭 |
コーヒー1杯 | 約2銭 |
ラーメン | 約3銭 |
なんと、15銭あればそば10杯食べられる計算!
つまり、公衆電話の利用は庶民にとって「気軽にかける」どころか、**“ちょっとした贅沢”や“ビジネス用途”**だったと考えられます。
豆知識:なぜ“音”だったのか?
当時はまだ、現在のような「自動的に金額を判定して接続する回路」が存在しませんでした。
そのため、**金属の種類による“打音の違い”**を使って、「機械+人間の耳」でチェックする仕組みにしたのです。
しかも、「耳で聞き分ける」という手法は、偽造硬貨や不正利用の防止にも一役買っていたそうです!
電話の通話料が、そば10杯分だった時代
- 最初の公衆電話は“音”で金額を判別するシステムだった!
- 交換手の「耳」が、当時の通信インフラを支えていた
- 利用料は超高額!気軽に「電話でもするか〜」は無理な時代
こうしたアナログな仕掛けこそ、現代の便利さの“礎”。
次に公衆電話を見かけたら、ぜひその**“歴史の重み”**にも思いを馳せてみてくださいね。

1月30日は「3分間電話の日」
1970年(昭和45年)1月30日、日本の公衆電話の料金体系が大きく変わった日です。
それまでの料金はなんと…
“10円で時間無制限”!
いくら話しても10円。つまり「早く切れよ〜!」と言いたくなる状況(笑)
この制度が見直され、1970年からは:
**“3分10円”に改定**(市内通話)
この日が「3分間電話の日」として制定されました。
なぜ「3分」で区切られたのか?
当時の電話会社(電電公社)は、以下の課題を抱えていました:
- 長話による電話ボックスの占有
- 待っている人が多すぎて苦情続出
- 利用回転率が悪く、設備の効率も悪い
これらの問題を解決するために、「一定時間で料金が加算される」制度が導入されたのです。
「3分=1曲の長さ or ちょっとした要件が言える長さ」という、当時の平均会話時間にも合わせた絶妙な時間設定でした。
「3分間電話」は、文化も変えた?
この制度導入により、こんな変化がありました:
- 会話が要点重視に
- 恋人同士の長電話が夜中の家庭電話に移行(笑)
- 3分で別れ話を済ませる術が磨かれる(!?)
つまり、電話の使い方だけでなく、人間関係のテンポにも影響を与えたわけです。
今の子どもたちは知らない、“3分のプレッシャー”
現代はLINE通話やZoomで“無制限”が当たり前。
でも、かつては電話ボックスで「残り1分…やばい!」と焦りながら話すのが日常。
この**“3分ルール”の緊張感**を知っている世代には、
「話すスキル」も「要約力」も、自然と身についていたのかもしれません。
たった3分、でもその“3分”が社会を変えた
- 1970年の料金改定で、「3分10円」が標準に
- 会話のテンポと効率を重視する時代の幕開け
- 通話文化・人間関係・マナーまでも変化した
今、スマホで無制限に通話できるのは、この“3分ルール”時代があったからこそです。
たまには、「もしあと2分しか話せないとしたら、何を伝える?」なんて考えてみるのも、いいかもしれませんね。

まとめ:たった“3分”が、電話文化と日本人の会話術を変えた!
1970年、突如としてやってきた「3分で切れる電話」の世界。
10円玉ひとつで、好きなだけ話せていたあの時代は、静かに終わりを迎えました。
3分間、されど3分間──“時間制限”が生んだ進化
- 「要件だけ先に言う」が会話の基本に
- 好きな人に電話するときは最初の15秒で勝負
- 切れる前に「じゃあまた連絡するね!」と自動的に“結び”が発動
この“3分ルール”によって、日本人の会話スキルは間違いなく鍛えられたのです(笑)
「まだ話してるの!?後ろ、並んでるよ!!」の時代
当時の公衆電話は、会社員・学生・カップル…
誰もが同じボックスを使う「共有の通信空間」。
だからこそ、“時間制”はマナーでもあり、秩序でもありました。
💬「3分以内で済ませる」は、“美徳”だったんです。
へぇ〜!な豆知識トリオ
- 昭和のラブレター代わりに、3分間で気持ちを伝えた話は珍しくない
- 昔の学生は「彼女と毎晩3分だけ電話してた」と語る人も(青春!)
- 10円玉をズボンのポケットに5枚常備が“夜の連絡”の常識だった
今は“無制限”、でもそのありがたさは“3分”が教えてくれた
LINE通話、Zoom、無制限かけ放題プラン──
現代は、時間を気にせず話せる時代です。
でも、それが“当たり前”じゃなかった時代を知ることで、
今の便利さに、少しだけ感謝の気持ちが芽生えるかもしれません。
📢そんな昭和・平成・令和をつなぐ雑学の旅へ出かけたい方は、で毎日「なるほど!」が見つかります!
思わず話したくなるトリビア、今日の会話に一つ、どうぞ📞