5月8日は「世界赤十字デー」|赤十字を作った男が破産して浮浪者になった話——お金と信念の本質
おはようございます。今日は「世界赤十字デー」ですね。
5月8日は、国際赤十字の創設者アンリ・デュナンの誕生日です。1948年の第20回赤十字社連盟理事会で、彼の誕生日である5月8日を「世界赤十字デー」とすることが決定されました。
今日は赤十字の話をきっかけに、「お金と信念」という少し深いテーマで書いてみたいと思います。
今日誰かに話したくなる!赤十字の雑学3選
【雑学1】デュナンは「旅の途中でたまたま」戦場に遭遇した
1859年、スイス人実業家のアンリ・デュナンはナポレオン3世に事業の許可を得るためにイタリアへ向かっていました。その途中、偶然にも北イタリアのソルフェリーノでフランス・サルディニア連合軍とオーストリア軍の激戦に遭遇してしまいます。
両軍合わせて20万人以上が衝突し、4万人近くの死傷者が出た大激戦。デュナンが目にしたのは、傷を負ったまま野原に放置された無数の兵士たちの姿でした。
「このまま見ていることはできない」——デュナンは近くの村人たちと協力して救護活動を始めます。何故敵味方関係なく救護するのかと問われると「人類はみな兄弟」と答えたといいます。
この体験を1862年に『ソルフェリーノの思い出』として出版。ヨーロッパ各国に大反響を呼び、わずか2年後の1864年に国際赤十字が誕生しました。事業の許可を得に行く途中の「寄り道」が、世界を変えたのです。
【雑学2】赤十字のシンボルはスイス国旗の「逆転配色」
赤十字のマーク(白地に赤の十字)は、創設者デュナンの母国スイスの国旗(赤地に白の十字)の配色を逆にしたものです。
宗教色を排除しつつ、スイスの中立性を象徴するデザインとして採用されました。ところがイスラム教国では「十字はキリスト教を連想させる」という理由から、赤十字の代わりに「赤新月」を使用しています。実際には赤十字とキリスト教は無関係です。
さらに現代では宗教・政治的に中立な第三のシンボルとして「赤いひし形(レッドクリスタル)」も同じ用途で使われています。同じ組織が3つのシンボルを持つという、世界の多様性を反映した面白いケースですね。
【雑学3】ナイチンゲールはもともと赤十字に「反対」していた
「赤十字の創設者は誰?」と聞かれて「ナイチンゲール」と答える人がいますが、実はナイチンゲールは赤十字の創設者ではなく、さらには当初は赤十字の活動に反対していました。
デュナンは著書の中でナイチンゲールの功績を高く評価し、本を送りました。しかしナイチンゲールは「傷ついた兵士を救う義務はあくまで各国政府にある」として批判的な立場を取りました。
ナイチンゲールの考えは「ボランティアの善意だけに頼る組織は長続きしない。経済的な裏付けがなければ人道活動は続けられない」というものだったと言われています。これは現代のNPO・NGO運営にも通じる深い洞察ですよね。その後ナイチンゲールは考えを改め、赤十字の理解者となりました。
💬 私の趣味の一つに裁判傍聴があるんですが、お金の問題が絡んだ案件を見ていると「お金と信念はどちらが強いか」をよく考えさせられます。デュナンの話もまさにそれで——信念だけで動いた男が破産して消え、それでも信念の結実が世界を変えた。投資の世界でも「なぜ投資するか」という信念がないと、相場が荒れたときに必ずブレるんですよね。
赤十字創設者の「破産と復活」に学ぶお金の話
ここからデュナンの波乱の人生とお金の話をしましょう。
赤十字を創設したほどの人物ですが、デュナンの財政事情はかなり厳しいものでした。アルジェリアでの事業に失敗し、1869年に破産宣告を受けてジュネーブを去ります。その後約20年間、デュナンはほぼ行方不明状態。浮浪者同然の生活をしていた時期もあったといいます。
その間も赤十字は世界中に広がり続けましたが、創設者であるデュナン自身は忘れられた存在でした。
転機が訪れたのは1895年。スイス東部の一人の新聞記者がハイデンという小さな町の病院にひっそり暮らすデュナンを発見し、記事にしたことで世界中が再び彼の存在を知ることになります。
そして1901年、第1回ノーベル平和賞を受賞。賞金は全額、赤十字社に寄付しました。
▼ POINT 01|「お金を失っても、やったことは消えない」
デュナンは破産して消えましたが、彼が作った赤十字は残り続けました。資産は失っても、行動の結果は残る——これは長期投資にも通じる考え方です。今の積立も、相場が下がっても続けたことの結果は将来残ります。
▼ POINT 02|「信念のないお金の動きは続かない」
ナイチンゲールが指摘したように、善意だけでは長続きしない。同じように「なんとなく」始めた投資は、相場が荒れると続けられなくなります。「なぜ投資するか」という信念を持つことが、長期投資継続の最大の支えになります。
▼ POINT 03|「復活は突然来る。それまで続けることが大事」
デュナンは20年間忘れられていましたが、一人の記者の記事で復活しました。ブログも、投資も、続けている人に突然チャンスが来る。やめなかった人だけが、その瞬間に立ち会えます。
今日のまとめ
・5月8日は「世界赤十字デー」——赤十字創設者アンリ・デュナンの誕生日
・デュナンは旅の「偶然の寄り道」で戦場に遭遇し、赤十字を生み出した
・赤十字マークはスイス国旗の逆転配色——イスラム圏では赤新月を使用
・ナイチンゲールは当初赤十字に反対——「善意だけでは続かない」という深い洞察
・デュナンは破産・行方不明を経て第1回ノーベル平和賞を受賞。賞金は全額寄付
🔴「お金を失い、名声を失い、それでも信念だけは残った。それがノーベル平和賞につながった。」
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