10月4日【証券投資の日】貯蓄から投資へ──資産づくりを考えるスタートライン

こんにちは!毎日更新「今日は何の日コーナー」へようこそ。
本日10月4日は、「証券投資の日」です。
株式、投資信託、債券、ETF…。
将来の資産づくりに欠かせない「証券投資」ですが、実はまだ“難しそう”“自分には関係ない”と感じている人も多いのではないでしょうか。
今日は、そんな証券投資について少し立ち止まって考え、「お金を育てる」きっかけをつくる日です。

由来と制定の背景
- 「証券投資の日」は、日本証券業協会(日証協)が1996年に制定。
- 日付は語呂合わせで「とう(10)し(4)」=投資から。
- 国民に証券投資をより身近に感じてもらい、長期的な資産形成の重要性を広める目的があります。
- 日本記念日協会にも登録され、証券会社や金融業界が毎年この日に合わせてセミナーやキャンペーンを展開。
日本の証券投資の現状
1. 家計の資産構成はまだ「貯蓄偏重」
- 日本の家計金融資産は約2100兆円(2024年現在)。
- そのうち現金・預金が50%超を占め、株式・投資信託は約20%程度。
- 米国では株式・投信が50%以上と対照的で、日本は「貯蓄から投資へ」の転換がまだ途上です。
2. NISA・iDeCoの普及で投資デビューが増加
- 2014年に少額投資非課税制度(NISA)が開始、2024年からは恒久化+非課税枠拡大で大きな話題に。
- つみたてNISAは若い世代や投資初心者を中心に急速に普及。
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)も利用者が年々増加中で、長期・積立・分散投資の意識が広がりつつあります。
3. 投資ブームの影響と課題
- SNSやYouTube、投資アプリの登場で若年層の投資参加が活発化。
- 一方で、短期売買や過剰なリスクを取る個人投資家の増加、投資詐欺・情報商材被害の拡大が懸念されています。
- 相場の急変(コロナショック、米国金利上昇など)で初心者が大きな損失を出す事例も。
「証券投資の日」に関連した取り組み
1. 金融教育の強化
- 2022年度から高校の家庭科で「資産形成」や投資の授業がスタート。
- 日本証券業協会(日証協)は、10月4日前後にオンラインセミナー・投資体験講座・教材提供を実施。
- 大学や社会人向けにも、証券会社や自治体が無料の金融リテラシー講座を開催。

2. 投資の日キャンペーン・イベント
- 日本証券業協会が毎年実施する「投資川柳コンテスト」はユーモアで投資を身近にする人気企画。
- 各証券会社がNISA・iDeCoのセミナー、口座開設キャンペーンを展開。
- 金融庁も10月4日に合わせて「つみたて投資」や長期運用の重要性を発信。
3. デジタル化と投資環境の整備
- ネット証券の手数料引き下げ、ポイント投資の普及、スマホアプリによる簡単投資が広がる。
- AIによるロボアドバイザー(WealthNavi、THEOなど)が個人の資産形成をサポート。
4. 長期的な投資文化の定着を目指す動き
- 日本証券業協会や金融庁が「長期・積立・分散」投資の定着を掲げ、発信を強化。
- 投資信託協会が「適切な情報提供」「手数料の透明化」を進め、個人が判断しやすい環境を整備。
「証券投資の日」は、投資を“ギャンブル”から“将来の資産形成”へと意識を変えるきっかけの日です。
NISAやiDeCoの制度改革、金融教育の拡大など環境は整いつつありますが、リスク理解と正しい情報を得る力がこれからの最大のテーマになります。
今日をきっかけに、自分のお金の置き方・増やし方を見直してみるのもよいかもしれません✨

誰かに話したい雑学
1. 日本の家計資産の半分以上は現金・預金
- 日本の家計金融資産は約2100兆円のうち、現金・預金が50%以上。
- 一方アメリカは株式・投資信託が50%を超え、預貯金は13%程度。
- この差が「貯蓄から投資へ」という掛け声の背景です。
2. 日経平均株価は1950年にスタート
- 1950年9月7日に初めて算出され、当初は176円32銭。
- 2024年にはバブル期の最高値(3万8,915円)を超え、史上最高値を更新するなど長い歴史を持っています。
3. 投資信託は日本で70年以上の歴史
- 日本初の公募投資信託は1951年に誕生。
- 戦後の資本市場発展とともに普及しましたが、一般家庭に広く浸透したのは90年代以降です。
4. NISAは2014年にスタート
- 少額投資非課税制度(NISA)はイギリスのISA制度を参考に2014年から導入。
- 2024年からは**恒久化+非課税枠拡大(年間360万円、最大1800万円)**され、個人投資家に追い風となっています。
5. 日本証券業協会の「投資川柳」が密かな人気
- 毎年「証券投資の日」に合わせて開催される投資川柳コンテストは、
投資家のユーモアや体験を詠んだ作品が多数応募される人気企画。 - 例:「投資額 減ったときだけ 家族会議」「株価より 嫁のご機嫌 気になる日」など。
6. 株式市場の取引時間には“休み時間”がある
- 東京証券取引所は午前9時〜11時30分、午後12時30分〜15時が基本。
- 昼の1時間休み(ランチタイム)は世界的にも珍しい仕組みです。
7. 個人株主数は約6,000万人
- 2023年時点で個人株主は約6,000万人と推計。
- かつては上場企業の株主は大半が法人でしたが、現在は個人株主の比率が2割超まで拡大しています。
8. 投資詐欺の被害額は年間数百億円規模
- 「必ず儲かる」「AIが勝手に運用」などのうたい文句による詐欺が後を絶たず、
金融庁や日本証券業協会は投資の日に合わせて注意喚起を行っています。
9. ETF(上場投資信託)は日本が世界2位の市場規模
- 日本のETF市場規模は世界でもトップクラス。
- 特に日銀が金融緩和でETFを大量保有したことが有名です。
10. 株主優待文化はほぼ日本独自
- 欧米ではあまり一般的でない株主優待制度が、日本では投資家の人気を支える大きな要素。
- 優待目当ての個人投資家も多く、「優待銘柄ランキング」などが毎年話題になります。
まとめ
10月4日の「証券投資の日」は、
単なる投資の記念日ではなく、日本人のお金との付き合い方を見直す大切な節目です。
日本の家計資産は世界有数の規模を持ちながら、その半分以上が依然として預貯金。
低金利が長く続く中、「貯める」だけでは資産が目減りしてしまう可能性が高まっています。
そんな中でNISAやiDeCoの制度改正、金融教育の拡大が進み、投資環境はかつてないほど整いつつあります。
一方で、
- SNS発の不確かな投資情報
- 「短期で大きく儲かる」ことをうたう詐欺
- 過度なリスクを取ってしまう初心者投資家
など、投資を正しく理解する力=金融リテラシーの重要性はますます増しています。
この日をきっかけに、次のような行動を考えてみませんか?
- ✅ 自分の資産状況を可視化する(預貯金・投資・年金の割合を把握)
- ✅ 長期・積立・分散の基本を学ぶ(投資信託・ETF・NISAの仕組み)
- ✅ リスク許容度を知り、安心できる範囲で始める
- ✅ 家族やパートナーとお金の話をしてみる
投資は一攫千金の手段ではなく、未来の生活を守るための“育てるお金”の考え方です。
10月4日「証券投資の日」は、あなたにとっての“お金との向き合い方”を一歩進めるためのチャンス。
「証券投資の日」は、貯金だけでは守れない未来に備え、正しい知識と小さな一歩で資産を“育てる”日。
今日、ほんの数分でも自分のお金のこれからを考えてみませんか?

「今日の“今日は何の日”は「証券投資の日」でした。明日はどんな一日になるでしょうか?またこの場所でお会いできるのを楽しみにしています!」

