5月28日は「花火の日」|「たまや〜」の起源と、花火が鎮魂から生まれた歴史——花火大会の経済効果とお金の話
おはようございます。今日は「花火の日」ですね。
5月28日は「花火の日」。1733年(享保18年)のこの日、隅田川の両国橋付近で水神祭の川開きが行われ、慰霊を兼ねた花火が打ち上げられました。これが現在の「隅田川花火大会」の原点です。
今日は花火にまつわる感動の雑学と、花火大会の経済効果から学ぶお金の話をお届けします。
■ 今日誰かに話したくなる!花火の日の雑学3選
【雑学1】花火の起源は「娯楽」ではなく「鎮魂」だった——最初はたった20発
1732年(享保17年)、日本は史上最悪クラスの大飢饉「享保の大飢饉」に見舞われました。気候不順と大規模な虫害により西日本を中心に大凶作となり、幕府が把握しているだけでも餓死者は約1万2000人、200万人近い人が飢えに苦しんだとされています。さらにコレラ(当時は「コロリ」と呼ばれた)も流行し、多くの死者が出ました。
徳川吉宗は翌1733年5月28日、犠牲者の霊を慰め、悪霊を払うために隅田川で水神祭を催しました。両国周辺の料理屋が花火を打ち上げたのが「両国川開きの花火」の始まりです。
打ち上げられた花火の数は、最初はたった20発程度だったといわれています。現在の隅田川花火大会では約2万発が打ち上げられることを考えると、1000倍に増えたわけですが、その出発点が「鎮魂」だったという事実は、花火を見る気持ちを少し変えてくれますよね。
【雑学2】「たまや〜」「かぎや〜」の起源——二大花火師の競演が生んだ掛け声
隅田川の花火といえば「たまや〜」「かぎや〜」という掛け声。この言葉の起源は、江戸時代に活躍した二大花火師の屋号にあります。
「鍵屋」は初代・鍵屋弥兵衛が開いた老舗花火店。その番頭・静七が暖簾分けを許され「玉屋(初代玉屋市兵衛)」を開きました。両国橋を挟んで上流を玉屋が、下流を鍵屋が担当し、交互に花火を打ち上げる競演が行われました。
観客は好きな花火師を応援するために「たまや〜!」「かぎや〜!」と声を上げたことが掛け声の起源です。現代のスポーツ応援の原型とも言えますね。
なお鍵屋は現在も続く老舗ですが、玉屋は1843年に花火が失火して江戸に大火を起こしたことで江戸払いの刑となり、たった1代で廃業しました。鍵屋と玉屋のどちらを叫ぶかで、歴史の明暗が分かれているわけです笑。
💬 景色を見ながらひとり晩酌をするとき、遠くに花火の音が聞こえてくることがあるんですが、なんともいえない気持ちになりますよね。花火の起源が鎮魂だと知ってから、その音の聞こえ方が少し変わった気がします。
【雑学3】「花火の日」は年に3回ある——それぞれ別の由来
実は「花火の日」と定められた日は1年に3回あります。
・5月28日:1733年に隅田川で日本初の花火大会が行われた日
・8月1日:戦時中に禁止されていた花火が1948年に解禁された日(また1955年に花火問屋で大規模爆発事故があった日でもある)
・8月7日:「おもちゃ花火の日」「花火人の日」(「は(8)な(7)び」の語呂合わせ)
同じ「花火の日」でも由来が全く違うというのが面白いですよね。
■ 花火大会の経済効果——お金の話
ここからお金の話につなげましょう。
花火大会は単なる娯楽イベントではなく、地域経済に大きなインパクトを与えます。隅田川花火大会は毎年約90万人の観客を集め、その経済効果は周辺の飲食・宿泊・交通・土産物などを含めて数十億円規模とも言われています。
▼ POINT 01|花火大会は「地域への投資」
地域の花火大会に協賛する企業は、地域住民への認知向上・ブランドイメージの醸成という長期的な投資効果を得ています。単純な広告費用対効果を超えた「地域貢献投資」として機能しています。
▼ POINT 02|「非日常体験」は記憶に残る消費——コスパの高さ
花火大会の観覧は基本的に無料(有料席もあるが)。数千〜数万発の花火を無料で楽しめるという体験のコスパは、どんな娯楽と比べても圧倒的です。「消費の質」を考えるとき、お金を使う体験の「記憶への残り方」も大切な指標になります。
▼ POINT 03|ふるさと納税と花火大会のつながり
昨日(5月25日)の「ふるさと納税×ティッシュ」の記事でも触れましたが、ふるさと納税の返礼品に花火観覧席や地元の特産品が含まれている自治体も多くあります。「花火を見に行きたい地域」にふるさと納税するというのも、賢いお金の使い方のひとつです。

■ 今日のまとめ
・5月28日は「花火の日」——1733年に徳川吉宗が享保の大飢饉・コレラ犠牲者の慰霊のために打ち上げた最初の20発が起源
・「たまや〜」「かぎや〜」は二大花火師・玉屋と鍵屋の競演を応援した掛け声が起源
・玉屋は1代で廃業、鍵屋は今も続く——掛け声の「明暗」はここにある
・「花火の日」は年3回(5月28日・8月1日・8月7日)——それぞれ別の由来がある
・花火大会は地域経済への投資でもある——ふるさと納税で花火の街を応援するのも賢い選択
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